手作り石けん基本の作り方(コールドプロセス法)
詳しく説明します
用意するもの
【材料】
・マルセイユ石けんオイルミックス620g・・・1本
または
・オリーブオイル・・・446g
・ココナッツオイル・・・112g
・パームオイル・・・62g
・苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)・・・81g
薬局にてお買い求め下さい。購入時には印鑑が必要となります。
(薬局によっては身分証明書が必要な場合もあります。
初めてのときは、念のため、保険証や免許証などもお持ちください。)
取り扱いには十分注意を。
・精製水・・・217g
【道具】
料理温度計(2本)、計量カップ、泡立て器、ゴムヘラ、ボウル、スプーン、型、
かき混ぜ棒(菜箸や薬さじなど)、はかり
ゴム手袋、保護メガネまたはメガネ、マスク
※苛性ソーダ(アルカリ)に強いPP(ポリプロピレン)やステンレス、ガラス素材のものをご用意ください。
鉄やアルミ素材は苛性ソーダに触れると腐食、変質しますので、使用しないように注意してください。
始める前の準備
A. 石けんの型を用意する。
石けん完成後に切り開いて取り出すことができる
牛乳やジュースパックの内側がコーティングされているものを
使用する。お菓子作りに使用する型でもよい。
石けん完成後に切り開いて取り出すことができる牛乳やジュースパックの内側がコーティングされているものを使用します。お菓子作りに使用する型でもよい。
手作り石けん専用の型『ペーパーモールド』もございます→
B.鍋などで、オイルを温めておく。
オイルミックスはパックごと70度以下で湯煎しておきます。
C.作る前にゴム手袋、保護メガネ(メガネ)を身につけます。
苛性ソーダ水を作る
1.耐熱計量カップをはかりにのせ、
メモリを0(ゼロ)にしてからスプーンで苛性ソーダ81gをはかります。
2.はかりに、もう1つの耐熱計量カップをのせ、
メモリを0(ゼロ)にし、精製水217gをはかります。
3.キッチンのシンクの中で、2の精製水の計量カップに、飛び散らないように
1で、計量した苛性ソーダを少しずつ注ぎます。入れ終わったら耐熱計量
カップを片手でしっかり持って、薬さじ等で完全に溶けるまでかき混ぜます。
※この際、刺激臭が発生し、温度が80〜90度ぐらいまで
急激に上がるので、あらかじめ換気扇を付けるなどして
吸い込まないように気をつけます。
4. 苛性ソーダの入った耐熱計量カップを水の入った
ボウルに入れ、38〜40度前後まで冷まします。
石けんの生地を作る
5.Bのオイルミックスを容器からボウルに出し湯煎して温める。
6.4で作った苛性ソーダ水と5のオイルミックスを38〜40度
前後に合わせます。
7.温度が揃ったらオイルミックスの入ったボウルに苛性ソーダ
水を少しずつ加えます。
8. ボウルをしっかりと押さえて泡立て器でかき混ぜます。
最初の20分間は休まず混ぜます。
混ぜ方は空気を入れずにグルグルとかき混ぜるような感じで。
透明な生地が白っぽくトロリとした状態(カスタードクリームのような状態)になり
泡立て器を持ち上げた時、したたり落ちた生地の跡が表面に残るようになったら
型に入れます。(この状態を『トレース』といい、トレースが出ない場合、生地の温
度が下がっていること等が考えられるので、湯煎して、40度以上にして、再度、
混ぜてください。 )トレースが出るまで(とろりとしてくるまで)の時間は、
12〜24時間程度かかかる場合があります。
9.トレースが出たら、お好みで精油を加えよく混ぜます。
型に入れる
10.石けん生地を型に流しこみ、ボウルに残った生地は
ゴムベラでキレイに取って型に入れます。
11.必要であれば、タコ糸で型を調整する。
型をトントンとテーブルの上でたたくと、空気が抜けやすくなります。
12.クーラーボックスや段ボール箱に入れ、安定した場所で
24時間保温します。
13.24時間経ったら、ゴム手袋をはめ、型から取り出し、
包丁などで石けんを均等にカットします。
柔らかすぎる場合はもう少し(1〜2日)寝かせます。
14.木箱やカゴなどに入れて1ヶ月間、日の当たらない
風通しのよい場所で熟成、乾燥させます。
1ヶ月後、石けんが出来上がります。
解禁日をマスキングテープやメモにして箱に貼っておきます。
道具の片付け
15.使った道具は新聞紙や古布などで拭き取った後
液体石鹸や洗剤で洗ってください。
くれぐれも残った石鹸生地や油を
排水口に流さないようにしましょう。
出来上がった石けんは・・
材料、成分の基礎知識や取扱方法を踏まえた上で、全て自己責任においてお使いください。
特に劇物である苛性ソーダの取扱いには、くれぐれも注意して、
苛性ソーダや熟成中の手作り石けんをお子様が誤って、触ったりしないように、
保管場所にも気をつけます。
初めて作った物やアレンジを加えた場合は、腕の内側等の敏感な部位で「パッチテスト」を行い、
安全を確認した上でご使用ください。
作られた石けんは不特定多数に販売や配布することは薬事法上、禁じられています。
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